ピザ協議会は、このほど設立30周年祝賀会を都内で開き、会員各社や来賓など60人超が出席した。初代会長を務めた大河原愛子名誉会長(デルソーレ前会長)は「22年度のピザ市場は約3千270億円と30年間で大きく成長した。近いうちに5千億円を突破するだろう。日本は消費者ニーズに合わせて多様なトッピングを採用するなど、独自のクリエイティビティでピザをさらに面白いメニューに進化させた」と語った。
冒頭、同日の定時総会で選任された長田昌之新会長(日本ハム加工事業本部ブランド戦略室長兼マーケティング部長)が登壇。「ピザ協議会は発足以来、品質向上、流通の円滑化、マーケット調査、消費の拡大施策など業界発展を牽引してきた。市場の将来性を見いだし、30年前からリーダーシップを発揮し続けていただいた大河原初代会長の功績は大きい」などあいさつした。
次いで大河原名誉会長が「日本のピザ60年 ピザ協議会30年」と題してスピーチ。自身の経験をもとに、60年前にわずか19坪の手造り工場からスタートしたこと、バーやスナックに冷凍ピザを売り歩いたこと、チルドピザ事業の始まりやデルソーレブランドを引き継いた経緯を説明。協議会については市場調査の開始、11月20日「ピザの日」にちなんだプロモーション活動などに触れ、「会員各社の努力でマーケットが今後も発展することを期待している」とコメント。長田会長から感謝の花束が贈呈された。
総会では設立30周年宣言を採択。「美味しいピザを作り続けます」「常に品質の改善・向上に努めます」「11月20日『ピザの日』を盛り上げるとともに、楽しいピザの話題を発信し続けます」「日本のピザマーケットの伸展を目指し、引き続き調査・研究事業を進めて参ります」「ピザ協議会スローガン=ピザはバランス栄養食、ピザは世界の人気者」の5項目を掲げた。