ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)は今年6月1日出荷分から、金ごま関連製品(業務用・家庭用)の価格改定を実施する。同社では今年1月に業務用・家庭用製品の価格改定を行っているが、金ごまの産地であるトルコ・エジプトでは気候要因や他の作物への転作によって大幅な減産となり、急激な相場高騰を招いている状況。このため、6月以降に現行価格での供給販売が困難な状況となり、値上げに踏み切る。
値上げ幅は、業務用製品が約10~20%以上(※味付ごまなど加工品の上げ幅は、金ごま使用比率に応じて決定)、家庭用製品で約6~9%以上となる。
現在、日本が輸入している金ごまはトルコとエジプトの2か国の産地に限られており、それぞれの生産規模はトルコが3千~4千t、エジプトが1万~1万5千t程度。この両国それぞれの事情によって23年秋収穫のクロップが大幅な減産に見舞われ、相場価格が高騰したとのこと。
価格が落ち着くのを待っていてはオファー自体なくなってしまうこと、またこの高値傾向は一過性のものではないとの見通しから、厳しい相場状況ながら供給責任を果たすために契約せざるを得ない実情があるという。