ハーゲンダッツ ジャパンは2月21日、卸店60社を招き「創業40周年 感謝のつどい」を都内で開催。これまでの歴史を振り返るムービーを放映後、平井弓子社長は「これからは社会と共生し、社会とともに成長する企業でなければブランドは支持してもらえない。今後も社会に求められる企業でありたい」と力強く語った。
平井社長は自身が考える40年間の画期的な取り組みとして「ショップ展開」「販路拡大」「グリーンティー発売」を挙げる。
ハーゲンダッツは1985年3月に日本に初上陸。7月に関西エリア第1号店「ハーゲンダッツショップ なんばシティ店」をオープンした。「新しいブランドの価値を日本の皆さまに知っていただくための展開だった。当時は大阪に住んでいたが、店に並んで食べた時の衝撃を今でも覚えている。その後は主要都市にコンセプトショップを展開しながら、新しいワクワクやおいしさ、衝撃を提供してきた」と語る。ショップ事業は日本でブランドが知れ渡った03年に事業撤退したが、「おいしさにこだわる姿勢の原点はここにあった」と振り返る。
その後は、コンビニエンスストアやスーパーへ販路を拡大。「創業当初はショップ展開中心で一部百貨店や小売店のみ扱っていたのが、今はいつどこでも好きな時に召し上がっていただける」とし、関係各所の協力に改めて感謝の意を表した。96年には日本発「グリーンティー」を展開し世界中で人気の商品となった。
次なる成長に向けて平井社長は、社会視点での品質がポイントだと語る。「一人一人の豊かな食の創出に向けて、ニーズを探索し見極めていく」とし、サプライチェーン一体となり原材料の安定調達・供給、製品品質に一層磨きをかけることに意欲を示す。
4月1日付で新社長に就任する現サントリーフーズ執行役員首都圏営業本部首都圏第一支社長の五十嵐享子氏は「40年間長きにわたって愛され続けてきたブランドに携われることに大変大きな喜びを感じる。この歴史は皆さまのご支援の賜物と感謝申し上げる。次の10年、その先の10年と引き続き愛され続けるブランドであるために努力していきたい」と志を述べた。