プレミアム日本酒に勢い 酔鯨酒造がファンサイト開設 最高級大吟醸も限定発売

酔鯨酒造(高知市)では、4合瓶で価格が5千円を超える「ハイエンド・コレクション」シリーズの売上が伸びている。特約店のみでの販売だが、加盟店舗が増えており5千円や1万円の商品の動きが良い。

同社の23年9月期売上高は前年比105.5%の12億7千700万円で着地。過去最高を更新した。前年まで右肩上がりを続けていた輸出は、中国向けが景気低迷などにより落ち込んだことで減少。

一方、コロナによる制限がなくなり、料飲店が回復した国内需要は好調に推移した。同社では「外で飲む機会も増えたが、家飲みも定着した」と見る。

昨年11月には最高級品の「DAITO2023」を発売。毎年限定販売する純米大吟醸酒で、各界のアーティストとコラボしたパッケージが注目される。今回も1千300本を用意した。

また、同社では消費者とのコミュニケーションを強化しようと昨年11月、ファンコミュニティサイト「クジラのねぐら」を開設。3か月が経ち約200人が登録し、初年度1千人を目指す。

オンライン新年会や限定プレゼントキャンペーンを実施したほか、オリジナルの日本酒をつくるプログラムを進めている。広報課の栗田英里子さんは「ファンの方とわれわれが気軽につながる場にしていきたい」と話している。