日清製粉ウェルナはこのほど、国内食品メーカーとして初となる製品ライフサイクルの環境影響に関する算定手法を製品・施策の評価指標として導入した。
評価指標となるのは、製品の原料調達から廃棄までの製品ライフサイクルアセスメント(製品LCA)。世界的な認証団体として知られるSGSの日本法人であるSGSジャパンが23年7月に、「パスタ乾麺」「パスタソース」「冷凍パスタ」「プレミックス」の家庭用製品カテゴリーを対象にした算定方法について妥当性を評価している。
「マ・マー チャック付結束スパゲティ1.6mm」(標準品)を製品LCAにより算定すると、製品ライフサイクルでのCO2e排出量(二酸化炭素相当量)は調理・喫食段階が最も多く、全体の約56%を占めるという。
調理時間が短い「マ・マー 早ゆでスパゲティFineFast1.6mm」(早ゆで)と比較すると、早ゆででは調理・喫食段階のCO2e排出量が標準品の約34%削減、製品ライフサイクル全体では約15%削減されることが分かった。
同社では製品LCAを活用した環境配慮型製品の開発を進めるとともに、CO2e排出量などを情報発信することで、消費者とともに持続可能な社会の実現を目指すとしている。