6 C
Tokyo
5.9 C
Osaka
2025 / 12 / 23 火曜日
ログイン
English
加工食品調味料・カレー類カゴメ 国際事業の成長を加速 米子会社化に最大投資

カゴメ 国際事業の成長を加速 米子会社化に最大投資

カゴメの山口聡社長は2日、第3次中期計画(2022~25年)における後半2年(24~25年)の方針を発表した。

国内事業は今年2月から価格改定した野菜飲料や食品の需要喚起を図り、国際事業は海外グループ会社の連携強化を図る。これらを通して2025年の定量目標として売上収益3千億円、事業利益240億円を見込んでいる。国内事業は利益の回復が最優先課題とし、売上成長の柱の育成や事業領域の拡張および収益構造改革を継続。成長領域として野菜スープ(+25億円)や植物性素材(+12億円)などに方向性を定め、チャネルではECを強化する。

国際事業は価格改定や外食需要の取り込みによる成長を加速、フードサービス企業への対応を強化する。その一環として昨年10月に従来の国際事業本部を「カゴメ・フード・インターナショナルカンパニー」(KFIC)社内カンパニー制に移行し、海外グループトータルでの戦略を策定した。これに伴いグループ各社CEOの新たな会議を設置し、機動的な経営の意思決定を行える体制に組織変更。カンパニープレジデントへ権限を大幅移譲した。

また、このほど連結子会社化したIngomar(米国)により加工用トマト栽培への関与を強め、グローバルに展開するフードサービス業態・食品製造業との取引拡大を支えるグローバルネットワークを強化する。同社の連結子会社化(出資持分20%→70%)は、カゴメにとって過去最大の投資額(約360億円)であり、シナジーの創出により国際事業の成長を加速させる。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。