11.6 C
Tokyo
10.6 C
Osaka
2025 / 12 / 31 水曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)「パコス」の重要性

「パコス」の重要性

「パコス」という造語をご存知だろうか。おそらく大半の読者は初耳と推察するが、パフォーマンスコストの略で「コスパ(=コストパフォーマンス)」の対義語。農業の未来を語るパネルディスカッションで元横浜市長の中田宏参議院議員が重要性を力説した。

▼日本ではこれまで供給側・需要側ともコスパを追求し過ぎたと指摘し「手間ひまかけたことは正当な対価としてコストオンすべき。国際的にみても良い製品やサービスであれば高く売れる市場に変えていかなければならない」。

▼新しい論調とは言えないまでも、意識改革が必要との主張は頷ける。また福島の一部で農地の大規模化やスマート農業導入が進んでいる事例を紹介。「後継者不足だからこそ市場に空白が生まれ、やる気を持った若い人にチャンスがある」。

▼農業のみならず、食品業界も特に中小のプレイヤーは環境の激変で岐路に立っている。足元では急速なコスト上昇に見舞われ、近未来は国内で加速する人口減が死活問題だ。とはいえ「ピンチをチャンスに」。使い古された言葉だが、覚悟を希望に変えた企業が勝ち残るのではなかろうか。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。