学校給食用食品メーカー協会 「意義・役割に理解深め貢献」溝口会長

学校給食用食品メーカー協会は18日、新年祝賀会を都内のホテルで開き会員各社や多数の来賓が出席した。併せて行った講演会に先立ち、溝口真人会長(ヤヨイサンフーズ社長)は「自社の話題で恐縮だが、本日午前中に食育イベントで久しぶりに小学生と触れ合う機会があり、うれしい感情になると同時に気持ちを新たにさせていただいた。学校給食の意義や役割に改めて理解を深め業界に貢献していきたい」など話した。

祝賀会の冒頭、三島豊副会長(三島食品会長)は「協会は設立50周年を迎える。発足の経緯は栄養士の方々から学校給食メーカーのまとまった窓口を要望されたからだと聞いている。今後も栄養士をはじめ業界内でコミュニケーションをしっかりとっていきたい」とあいさつ。

来賓代表で文部科学省初等中等教育局の南野圭史健康教育・食育課長が登壇し、「学校給食が大きく発展してきた背景には、メーカー各社が安全・安心で多種多様な製品を開発してきた賜物」と会員に感謝を伝え、「昨今の物価高騰に対しては交付金を活用し保護者に負担をかけないように取り組んでいる。給食費を上げないという意味ではなく、現在の局面では必要な措置として継続していきたい」など話した。次いで、学校給食物資開発流通研究協会の高橋俊之専務理事が乾杯の音頭をとった。

なお講演会はオフィス田中の田中延子代表取締役を迎えて実施。学校給食に関わる豊富な経験や知識をもとに「おいしくて安全安心な給食の提供」や「学校給食の歴史と果たしてきた役割」など分かりやすく語った。