近畿卸酒販組合は5日、「新年賀詞交歓会」を、帝国ホテル大阪で催した。新型コロナが5類に移行して初の開催となり、酒販卸と酒類メーカー、大阪国税局など96社259人が集い、酒類業界の振興を誓った。
冒頭に竹内昭二理事長(マスダ会長)が登壇。厚生労働省が昨年末に公開した健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて触れ、「普段あまり飲酒しない人にとって、さらに足が遠のくような内容になっているのではないかと危惧している。それぞれの楽しみ方で、お酒を楽しんでもらえればいいのではないかと思う。われわれ酒類業界は適正飲酒を推奨しながらも、お酒とともにある生活がどれほど人の心を豊かにするのか、食事をしながらお酒を飲むということはどれだけ素晴らしいかを啓蒙したい」と語った。
また乾杯の音頭を執った羽田正敏副理事長(京都酒販社長)は、「昨年はコロナ前に戻ったと言われるが、宴会は行われても、その後の二次会に行かないという習慣がこの3年間についてしまった。今年は健康とお酒との付き合いを啓蒙しつつ、二次会にも行こうと推奨する活動を広げていきたい」など意気込みを話し、杯を掲げた。