ローソンは、賞味期限が近付いた「Lチキ」を無償提供する取り組みを開始した。
学校給食や学生食堂などへの支援と食品ロス削減が目的。
大阪大学のキャンパス内にローソン店舗を出店している関係で、大阪大学内の学生食堂(運営元:大阪大学生活協同組合)に対し、フライドフーズ「ソースinLチキ 餃子味」1200食を無償提供することを決定するとともに、運営に苦慮する全国各地の学校給食や学生食堂の事業者を対象に同商品計1万2000食の無償提供先の一般募集を12月25日に開始した。
オリジナル商品の開発を自社で行うローソンは「1万4000店以上の店舗に品切れなく安定供給するための製造数の見極めはAIを活用しても困難な面があり、一部の商品は計画通り販売し切れない場合もある」ことから、値引きなどで売り切りに努めても余剰商品として残る場合がある。
一方で、近年は物価高騰で食材の仕入れコストが上昇、学校給食や学生食堂の事業者の負担が大きくなり事業運営に影響を与えている。
「運営に苦慮されている学生食堂などに、ローソンで余剰気味の商品を無償提供し、食品ロスの削減と学生食堂などの運営支援を行いたい」(同社)との思いから無償提供を決めた。
大阪大学の学生食堂では、24年1月22日から同商品を手ごろな価格で学生に提供予定。
同商品の無償提供先(10事業者)の一般募集の応募対象は日本国内の小学校・中学校・高等学校・大学にて給食・食堂を運営している法人。応募期間は2024年1月10日まで。抽選のうえ、2月5日以降に冷凍宅配便にて同商品を届ける。