ニッスイが協賛する第42回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(主催・朝日新聞社など)の表彰式がこのほどオンラインで開催された。国内外の小学生から2万5千357点もの個性あふれる作品が集まったなか、研究部門・創作部門で各8作品、合計16作品を農林水産大臣賞、文部科学大臣賞など最優秀賞に選出、表彰状・楯や副賞(図書カード5万円分、黒瀬ぶり1尾)が贈られた。
基本理念は「体験を通じて学ぶ」こと。「海とさかなとわたしたち」をテーマに、子どもたちならではの着眼点や発想で取り組む研究作品と、絵や作文などで表現する創作作品を募集するもの。1982年に開始して以来、累計の応募作品数は91万4千191点にのぼる。
今回は11月11日にニッスイ本社で最終審査会を実施。猿渡敏朗審査委員長(東京大学大気海洋研究所助教)は「素晴らしい作品ばかりで選考が大変だった。受賞した皆さんには、制作の過程で周りの方にたくさん手伝っていただいたこと、海や魚のことを大切に考えたことなどを忘れないで欲しい」と講評した。
研究部門は農林水産大臣賞に村上柊生さん(4年)の観察図「ぼくが初めて釣った魚!マアジ」、文部科学大臣賞に片山耀斗さん(3年)の自由研究「ヤシャベラ大研究」、ニッスイ賞に石田啓さん(1年)の同「いそのいきもの!つかまえかたけんきゅう」、創作部門は農林水産大臣賞に末吉真梨さん(5年)の作文「消えないで、魚屋さん」、文部科学大臣賞に田島秀旺さん(6年)の同「生きろ!カブトガニ」、ニッスイ賞に福井耀都さん(2年)の工作「未来のせかい」などを選出。
オンラインの表彰式には最優秀賞を受賞した全16人の小学生が参加した。「自分が釣った魚を調べることで関心が高まった」(村上さん)、「たくさんの魚屋さんに協力してもらって受賞できたのでうれしい」(末吉さん)など喜びを語った。式では各自が受賞作品にまつわるクイズを出題し合った。全16問のうち正解15問の子どもも出るなど海や魚に対する知識の高さをうかがわせた。
なお入賞者の自宅にはニッスイが完全養殖で育てた「黒瀬ぶり」を事前に届けている。すでに食べた子どもたちからは「大きくて調理するのが大変だったけど、脂がのっていてとても美味しかった」と大好評だった。