ニッスイは、ヨーロッパで水産事業の拡大を加速させる。100%子会社のノルディック・シーフード社(デンマーク)が、12月4日付で鮮魚の調達・加工機能を持つマキシマ・シーフード・ホールディング社(オランダ)を連結子会社化した。
2030年に向けたグループの長期ビジョン「Good Foods 2030」のもと、イギリスの水産子会社らともシナジーを追求し、欧州における水産物サプライチェーンの強靭化と顧客への提案力を強化する。
ノルディック社はヨーロッパに複数の拠点を持ち、多様な水産物を広域に供給している。エビ・サーモン・イカ・タラ類などの魚種を広く調達し、ニーズに沿ったきめ細やかな販売体制も強み。マキシマ社は、地場で水揚げされる鮮魚や日本産ホタテの加工販売を行っている。ノルディック社は既存のグループ企業や拠点とともに、健康志向や環境意識が高まる欧州での水産事業を拡大する。
ニッスイグループは、イギリスのフラットフィッシュ社(19年取得)による鮮魚調達・加工事業、リーガルフィッシュ社(22年取得)による水産品宅配事業、デンマークのダニッシュサーモン社(20年資本参加)による陸上サーモン養殖事業などとのネットワークを有しており、新規取得企業とのシナジーも追求する。