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2025 / 11 / 04 火曜日
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逆光線(コラム)コメが食べられなくなる日
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

コメが食べられなくなる日

先日TVでコメの自給率の現状について特集をしていた。コメはその多くを海外からの輸入に頼っている日本が唯一そのすべてを国内で賄える自給率100%の食材であると思っていたが、その特集を観て驚いた。

▼コロナ禍の影響で外食産業を中心にコメの需要が大きく落ち込み、採算が取れない生産農家が廃業や倒産に追い込まれるケースが急増。さらに継ぎ手がいないことから高齢化が進み、経済的・体力的問題で今後も生産農家が大幅に減少するとの見通しが出ていたためだ。

▼主食であるコメの安定供給を下支えしている生産農家の社会的使命のおかげで現況は需要を上回る形で供給できているが、2040年には現在の4分の1になるという衝撃的な事実を伝えていた。

▼農地を集約し大規模経営にすることでコストを抑制するように努めたり、海外からの実習生を募るなどの打開策を模索しているが、現況は抜本的な改革に結びついていない。食料の安全保障という観点から何らかの手を講じておかなければ将来食卓でコメを食べられなくなる日もそう遠くないのかもしれない。

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