9.1 C
Tokyo
5.5 C
Osaka
2025 / 12 / 26 金曜日
ログイン
English
流通・飲食小売アルビス 名古屋2店舗目開設 「北陸」前面にアピール

アルビス 名古屋2店舗目開設 「北陸」前面にアピール

富山を中心に北陸と中京地区に食品スーパーを展開するアルビスは11月30日、67店舗目で愛知県2店舗目となる「北区金田店」を名古屋市北区に開設した。同店の立地は中京の有力小売業がひしめく競合が激しい地域だが、その差別化戦略として池田和男社長は「北陸の商品」を挙げ、売場の随所に「北陸のおいしいをお届けします」のPOPを掲げて大々的に訴求し、特に海産売場など多くの客が詰めかけた。初年度年商21億5千万円を目指す。

名古屋の同店で「北陸」を全面的に掲げる背景には、21年に開設した名古屋市内1号店の中村二瀬店(名古屋市中村区)の好調さがある。中村二瀬店の前年度年商は約24億円で、今期の売上高も平日の客数が伸長するなど「7%増」(池田社長)で推移している。

新店「北区金田店」の売場面積は約624坪。入り口すぐの青果売場は中村二瀬店から導入した「ダブルコンコース」仕様で十分な売場を確保し青果の品揃えの幅を拡大させ、さらに青果と惣菜との連動を強化。人気の「スチーム野菜」などを導入し、カットフルーツは縦型カップを採用するなど、見栄えも含めて既存店の成功事例を取り入れた。

オープニングセレモニーで池田和男社長㊨(アルビス)ら
オープニングセレモニーで池田和男社長㊨(アルビス)ら

人気の海産売場は、石川・金沢港や富山・氷見港などの朝とれ鮮魚や、生ネタを使用した寿司などを強化し、海産の売上高は全体の2割以上を目指す。また精肉は、中京の店舗では初めて富山県産酒粕を飼料に育てることでフードロス削減に取り組む「酒粕育ち とやま和牛」を前面に展開した。

そのほか、生鮮や惣菜以外の「北陸の味」として、昆布巻き、ほたるいか墨作りなどの人気の名産品から、和菓子、冷凍洋菓子、醸造、酒、和日配、おつまみ、米菓など売場全体で北陸の味を展開。また、冷凍の「ふぐ」(真ふぐ、ごまふぐなど)の品揃えも強化。池田社長は「石川能登は天然ふぐ漁獲量日本一。加工して価値を付加して北陸のおいしさを楽しんでいただくことで、地元産地との持続可能な取り組みにつなげていきたい」とともに、「今後も愛知県の出店を強化していく」と語った。

開店に先立ちセレモニーを開催し、池田社長のほか開店前に並んだ先頭~3番目の一般客3人がテープカットに臨んだ。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。