流通・飲食小売アルビス 名古屋2店舗目開設 「北陸」前面にアピール
カナエ モノマテリアルパッケージ

アルビス 名古屋2店舗目開設 「北陸」前面にアピール

富山を中心に北陸と中京地区に食品スーパーを展開するアルビスは11月30日、67店舗目で愛知県2店舗目となる「北区金田店」を名古屋市北区に開設した。同店の立地は中京の有力小売業がひしめく競合が激しい地域だが、その差別化戦略として池田和男社長は「北陸の商品」を挙げ、売場の随所に「北陸のおいしいをお届けします」のPOPを掲げて大々的に訴求し、特に海産売場など多くの客が詰めかけた。初年度年商21億5千万円を目指す。

名古屋の同店で「北陸」を全面的に掲げる背景には、21年に開設した名古屋市内1号店の中村二瀬店(名古屋市中村区)の好調さがある。中村二瀬店の前年度年商は約24億円で、今期の売上高も平日の客数が伸長するなど「7%増」(池田社長)で推移している。

新店「北区金田店」の売場面積は約624坪。入り口すぐの青果売場は中村二瀬店から導入した「ダブルコンコース」仕様で十分な売場を確保し青果の品揃えの幅を拡大させ、さらに青果と惣菜との連動を強化。人気の「スチーム野菜」などを導入し、カットフルーツは縦型カップを採用するなど、見栄えも含めて既存店の成功事例を取り入れた。

オープニングセレモニーで池田和男社長㊨(アルビス)ら
オープニングセレモニーで池田和男社長㊨(アルビス)ら

人気の海産売場は、石川・金沢港や富山・氷見港などの朝とれ鮮魚や、生ネタを使用した寿司などを強化し、海産の売上高は全体の2割以上を目指す。また精肉は、中京の店舗では初めて富山県産酒粕を飼料に育てることでフードロス削減に取り組む「酒粕育ち とやま和牛」を前面に展開した。

そのほか、生鮮や惣菜以外の「北陸の味」として、昆布巻き、ほたるいか墨作りなどの人気の名産品から、和菓子、冷凍洋菓子、醸造、酒、和日配、おつまみ、米菓など売場全体で北陸の味を展開。また、冷凍の「ふぐ」(真ふぐ、ごまふぐなど)の品揃えも強化。池田社長は「石川能登は天然ふぐ漁獲量日本一。加工して価値を付加して北陸のおいしさを楽しんでいただくことで、地元産地との持続可能な取り組みにつなげていきたい」とともに、「今後も愛知県の出店を強化していく」と語った。

開店に先立ちセレモニーを開催し、池田社長のほか開店前に並んだ先頭~3番目の一般客3人がテープカットに臨んだ。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。