「生ハムの日」のイベントが11月12日、東京・表参道のレストランで開催された。「正しい生ハムの知識普及」を目的として15年に設立された日本生ハム協会による恒例の催し。スペインのフィデル・センダゴルタ駐日大使夫妻を迎え、生ハムを扱うプロであるエキスパート資格認定者への資格授与式が行われた。
あいさつしたセンダゴルタ大使は「スペイン食品のスターである生ハムの知名度を高めるため多大な貢献をいただいている日本生ハム協会を心より祝福したい」とあいさつ。専門家育成や普及活動への取り組みを称賛するとともに、資格認定者らを激励した。
協会の渡邉直人代表理事は「豚は他の家畜と違って農耕や運搬に使ったりミルクを取ったり皮革製品に利用したりすることがない。食べるためだけに人類が1万年かけてイノシシから作り出した動物で、文化発展に大変な寄与をした」と説明。
「その豚を原料とする生ハムは、食肉製品のなかでも人類が最も付加価値を高めた食べ物。同じく保存食であり最も付加価値を高めた飲み物として同じ地中海地域で作られたワインとともに、生ハムを楽しんでいただきたい」と述べた。
参加者らは国産を含む各種の生ハムとともに、シェリーやカヴァをはじめとしたスペインワイン、日本酒、ジンなどとのペアリングを楽しんだ。