ファミリーマートは「FAMIMA CAFÉ(ファミマカフェ)」でバリスタの粕谷哲氏と共同開発してエチオピア産最高等級豆のブレンドを使用している「モカブレンド」と「アイスモカブレンド」をスペシャルティコーヒーとしてアピールしている。
「モカブレンド」は昨年11月に焙煎に磨きをかけて刷新。「アイスモカブレンド」は今年6月に「ファミマカフェ」発売10周年を記念して新発売された。
夏場は全国的な猛暑により「アイスモカブレンド」が「ファミマカフェ」を牽引。
9月27日、スペシャルティコーヒーの展示会「SCAJ2023」の「ファミマカフェ」出展ブースで取材に応じた商品本部 FF・スイーツ部 カフェ・スチーマーグループの松田香織氏は「人流回復と夏の暑さで『アイスモカブレンド』はかなり好調だった」と振り返る。
独特の酸味も好評を博しているという。
顧客層については「『モカブレンド』は主に40代から60代の男性層に好まれ、『アイスモカブレンド』は女性や若年層からも支持されている」と説明する。
新規獲得のアクションも奏功した。
「アイスモカブレンド」発売時には、ニュースアプリ「スマートニュース」アプリと連動したキャンペーンを実施しトライアルを獲得した。
今後も2品のこだわりを訴求していく。
ファミリーマート公式アプリ「ファミペイ」では10杯分の価格で11杯のコーヒーを購入できる回数券を販売している。
品質もアピール。
今年で昨年に続き2度目の出展となる「SCAJ」については「昨年は大手コンビニとして初の出展となったが、コンビニコーヒーに対し前向きなご意見を多くいただいた。一方、他の出展ブースを見させていただきSDGsの観点でも学びがあった」と語る。
「ファミマカフェ」では、今年3月からコーヒーフレッシュ・ガムシロップの容器を順次変更して軽量化。容器の高さを23mmから20mmへ、厚さを0.6mmから0.55mmにすることで、容量は変えずにプラスチックを削減している。
「昨年出展した際に、同じSDGsでも、コーヒーを取り扱う各社と生産国の協力関係について勉強になった。使用しているコーヒー豆の生産国であるエチオピアと、これから共同の取り組みを行っていく」と今後の方針を語った。