セブン‐イレブン新型店舗「SIPストア」は単に生鮮を置いたミニスーパーにあらず 青山誠一取締役が見解

セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)の青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は9月20日の発表会で23年度内に開店予定の新型店舗「SIPストア」について「単に生鮮を置いたミニスーパーではない」と語った。

「SIPストア」についてはこれまでに主に以下の点が明らかにされている。
 
――セブン‐イレブン(標準店)の約1.5倍の面積
――セブン‐イレブンにはない生鮮・冷凍食品・ファストフードの品揃え
――第1号店は千葉県

今後の市場環境とコンビニの役割については「時代に合わせて売れる商品が変わっていく。高齢化社会では遠くの店に行くより近くの店で色々なものを揃えたいニーズが高まる。コンビニの役割は非常に大きくなる」との見方を示した。

このような見立てのもと、品揃えについて現在、SEJ内で議論が白熱しているという。

「これからSEJがどういう道に進んでいくのか。単に精肉や野菜を置くレベルの話ではない。一度出てきた品揃え案を却下したため時間がかかっているが、やると言った以上、いつまでも時間をかけるわけにはいかない」と述べた。

なおSIPストアの「SIP」とは、昨年8月に立ち上げたSEJ(セブン‐イレブン・ジャパン)・IY(イトーヨーカ堂)・パートナーシップ(通称SIP)を指し、SEJとIYの双方の強みを生かし、両社の持続的な成長を実現していくための連携強化を目的としている。