鳥取13酒蔵が集結 都内で御燗酒をアピール

鳥取で日本酒を製造する13蔵が都内に集まり、プロ向けの試飲商談会「さけくらべ鳥取」をこのほど開催した。キーワードは「御燗酒レボリューション」。会場には酒類卸・酒販店・飲食店の関係者ら約120人が来場し、きき酒や情報交換を活発に行った。

県、国税庁、農林水産省などの協力を得て、鳥取県酒造組合が共催したもの。コロナ禍の規制が緩和されたことを受け、5月に同種のイベントを鳥取県内で行い、今回は大消費地をターゲットに都内でも実施した。

酒造組合の大谷修子副会長(大谷酒造社長、清酒「鷹勇」醸造元)は「首都圏ではまだ西日本の銘柄の取り扱いが少ないと感じている。鳥取の地酒は地元の酒米と水で丁寧に仕込み、品質の良い製品を造っている。今回のテーマは「御燗酒レボリューション」。食中酒として様々な温度帯で楽しめることを訴求し、知名度を上げていきたい」と話した。

会場は13蔵が自慢の逸品を持ち寄り「御燗酒(熱燗・ぬる燗・人肌燗など)」の試飲を積極的に展開を行った。地元の食材を使った料理とのペアリングも楽しまれた。

本紙の取材に梅津酒造(清酒「冨玲」醸造元)の梅津史雅代表取締役は「御燗酒はどんな料理とも合わせやすい包容力がある。食事をおいしくするためにお酒を温めるのは日本酒ならでは。味わいとともに歴史や文化も伝えていきたい」とアピールした。