明星食品は、「明星 麺神(めがみ)」ブランドを“別格”のおいしさに磨き上げ、9月18日から袋麺3品・カップ麺2品を発売する。特に独自技術で超極太麺のつるみともっちりした食感がアップ。濃厚スープとの一体感は従来の即席麺と一線を画す完成度に到達している。
今秋冬は新テレビCMの放映に加え、「全国1万人体験キャラバン」と銘打ち店頭試食とキッチンカーを大々的に展開する。本紙の取材にマーケティング本部の松川賢一第四グループブランドマネージャー(BM)は「すべてのラーメン好きにお店品質の『驚きと感動』を体験して欲しい」と意気込みを語った。
新品質の超極太麺で間口広げる
「明星 麺神」は20年9月の新発売から3周年を迎える。同社最高峰の技術を注ぐブランドとして、「一平ちゃん」「チャルメラ」「中華三昧」に次ぐ第4の柱として強化を図っている。
今秋、最大のリニューアルポイントは「新・生めん風3層極太製法」で誕生したラーメン店に負けないクオリティの超極太ノンフライ麺だ。従来の「麺密もっちり製法」に加え、麺が3層からなる「3層麺製法」と湿度にも配慮した「乾燥方法」を組み合わせた新技術(特許出願中)により実現した。
松川BMは「『麺神』の麺はこれまで超極太で締まりのある食感を特長としてきたが、今回はその麺を大幅に進化させ、ユーザーの間口を広げたいと考えた」と狙いを語る。
「開発のキーワードは麺の“うるおい”。肌の保湿をヒントに乾燥方法を工夫し、麺の表面になめらかなつるみを与えることに成功した」と述べ、「老若男女問わずラーメンが好きなすべての人に『おいしい』と言っていただける品質を目指した。即席麺の常識を超えた完成度と自負しており、チルド麺や冷凍麺を含めた選択肢になり得るとともに、ラーメン店に行けない時のニーズも満たせる」と自信をのぞかせる。
「明星 麺神」の袋麺は3品。鶏油の香りをきかせた家系の「豚骨醤油」、八丁味噌使用でコク深い味わいの「味噌」、超極太麺とも相性抜群の「鶏白湯」をラインアップする。従来に比べフレーバー名を簡潔にしたこともポイント。パッケージで分かりやすく訴求できるようにした。価格は1食188円(税別)。一般的な袋麺に比べると高価だが、松川BMは「例えばラーメン店にご家族で行かれると数千円かかると思う。『明星 麺神』なら好みの具材を加えても十分にコストパフォーマンスの高さを感じていただける」とアピールする。
また「明星 麺神カップ」として「家系豚骨醤油」と「肉野菜味噌」を商品化。超極太ノンフライ麺に、満足感ある濃厚スープがよく絡み、別添オイル「麺神の雫」で本格感がアップする。価格は278円(税別)。
「驚きと感動」でファン開拓
10月以降、「明星 麺神」ブランドで新テレビCMの放映を予定。袋麺を中心に、別格に仕上がった品質を訴求する。
また「全国1万人体験キャラバン」と銘打ち、店頭試食やキッチンカーを大々的に展開する。今秋には同社が保有するキッチンカーを「麺神」のデザインにラッピング。スーパーなどの試食イベントにかけつけ盛り上げる。一方、SNSを活用したプロモーションなども検討中。昨冬に続き、『勝利の女神』との語呂合わせにちなんだ受験生応援企画など、店頭露出や情報拡散の最大化を図る。
松川BMは「まだまだ『麺神』ブランドの認知を上げていく必要がある。そのためにも実際に食べていただき『驚きと感動』を体験してほしい。来年以降も喫食体験を増やしていくことが重要だと考えている」と展望する。