フジッコ 好調な惣菜に新製品 キーワードは「多品目」と「あんかけ」

フジッコは好調な包装惣菜のシリーズに新製品を投入、さらなる拡大を狙う。同社は『おかず畑』ブランドで包装惣菜を展開。その中で、「サラダ」と「おばんざい小鉢」の両シリーズが今期いずれも二ケタ増となっている。

3月に価格改定を実施したことが売上増の一因であるのは確かだが、数量ベースでも前年を上回っており、それぞれに要因がある。

「サラダ」は昨年春、「ごぼうと豆の6品目」「れんこんの8品目」など、商品名に野菜の品目数を入れて刷新した。包装惣菜でこうした例はあまりなく、「それが功を奏し、野菜をとりたいという消費ニーズをとらえることができた」(コア事業本部おかず事業部)とする。

その流れを受け今回新たに発売するのが、「5品目ポテトサラダ」。サラダの王道とも言えるポテトサラダに枝豆やコーンを加え、「多品目」の価値を訴求する。「ベーシックなポテトサラダのほかに、『もう1品売場にいかがですか』とこの商品を提案することができる」(同)。

「おばんざい小鉢 南瓜そぼろあん」(フジッコ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「おばんざい小鉢 南瓜そぼろあん」(フジッコ)

一方の「おばんざい小鉢」は昨年、価格改定を実施した際、値上げによる落ち込みを回避する狙いで、TVCMの範囲を首都圏と近畿圏以外に広げた。それにより全国的な認知度が向上し、今春の棚替えにおいては導入店舗の拡大につながった。

さらに、「値上げ基調の中、使い切りができ使い勝手も良い点が、コスパとタイパの両方をとらえている」(同)とみる。

今回は1Pタイプの「南瓜そぼろあん」を新たに発売。昨年発売した1Pタイプの「彩りあん厚揚げ」は、家庭で作りづらいあんかけメニューを商品化した点が支持された。今回は下処理に時間がかかる南瓜を素材に、第2弾を投入。あんかけのシリーズ化も見据える。

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