藤澤が秋季展示会 地場商品に力 「つなぐ役目を果たす」公庄社長

藤澤(京都府福知山市)は8月23日、ホテルロイヤルヒル福知山で秋季展示会を開いた。出展小間は80で内訳は食品60、水産20。得意先60社・約100人が来場した。

テーマコーナーでは大阪の「肉吸い鍋つゆ」や名古屋の「カレー鍋スープ」といった「ご当地コラボ鍋」、大容量の調味料や袋麺を集めた「値ごろ感」などの企画を展開。

「じばさん」コーナーに出展した養父市の矢野製茶は緑茶の売れ筋「煎茶みどり」をはじめ、最近よく売れているという「緑茶ティーパック」や「黒豆茶」を並べた。「多少手間はかかるが、ペットボトルではないお茶をもっと多くの人に飲んでもらいたい」と話していた。

メーカーコーナーでは各社が新製品を中心に売り込んだ。徳島製粉は発売50周年を記念した「金ちゃんヌードル味焼そば」を紹介。「四国だけでなく、近畿のコンビニにも採用された。定番販売につなげたい」とアピールしていた。

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公庄勝明社長に近況を聞いた。

公庄勝明社長(藤澤) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
公庄勝明社長(藤澤)

猛暑で飲料やそうめんなど夏物商品の動きは良いが、暑すぎて買物に出かける回数を減らす動きも見られる。さらに、収入と支出のバランスが合わず節約志向が強まり、食品にその影響が及んでいる。

前2月期の売上高は32億円で、今期も同じ計画。上期は計画通りを見込んでいる。値上げがきちんと浸透していれば、もっと伸びるはずだが、集客の目玉となる特売が抑えられ販売点数も落ちている。

売上構成比は食品が7割、水産が2割、生鮮が1割。水産は水揚げが少なく、商品不足で高騰している。生鮮は猛暑や台風の影響を受けた青果が厳しい。将来的には、水産の比率を高めていきたい。それが利益アップにもつながる。

下期に向けては再度、地場商品の発掘に力を入れる。得意先と仕入先をしっかりつなぐ役目を果たし、地方問屋として両方から信頼される企業であることが大事。また、商品だけでなくSNSを活用した売り方の提案にも注力する。

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