手元の手帳を見ると、8月23日の欄に「処暑」とあった。これは「暑さが和らぐ」という意味らしい。だが、「暦の上では秋」の「立秋」が過ぎ、さらに「処暑」になっても記録的な猛暑が続いている。秋の気配をそろそろ感じたいが、首都圏を含む多くの地域ではまだその気配を感じられない。
▼そうは言いながら、8月も下旬に入った。残暑が続いていることから本格的な棚替えは少し先になりそうだが、秋冬の新商品やリニューアル商品の出荷が始まった。「夏」から「秋」にそろそろ気持ちを切り替えないといけない。
▼ところが、どうやら「四季が二季になる」という話もあるらしい。四季から「春」と「秋」がなくなり、「夏」と「冬」だけになるという意味だ。二季は極論かもしれない。だが、「春」と「秋」が短くなっていると感じている人は少なくないのではないか。
▼そうなると、目の前の「秋」を大切にしないといけない。「秋の味覚」でいえば、きのこ類、いも類、魚ではサンマ、カツオ、果物ではぶどう、柿、栗などだろうか。この秋は「旬」を感じられる食材、料理に注目したい。