日本植物油協会は、22年度の製油産業実態調査の概要を公表した。
会員18社(前年同数)を対象とした令和4年度の売上金額は9千144億円(前年比28.1%)と伸長。従業員一人当たりの売上高は3億100万円(同27.8%増)となった。
油脂は販売数量202万t(2%減)、売上金額6千206億円(27.5%増)。価格影響を受け、販売数量は新型コロナ前の水準には届かなかったが、価格改定効果により売上金額は前21年度(20.4%増)に続き、大きく増加した。
油粕は販売数量350万t(1.3%増)、売上金額2千465億円(36.6%増)。前年に続き、海外相場上昇による国内商談価格上昇により売上金額は増加した。その他製品は472億円(0.8%増)。
なお、従業員数は前年比0.2%増、平均給与は0.1%減でほぼ前年並み。主要設備および能力(日産)は、抽出2万1千25t(前年並み)、圧搾1万2千636t(前年並み)、脱酸7千577t(6.2%減)、脱色8千715t(5.4%減)、脱臭8千129t(2.8%減)、脱ろう2千95t(4.6%減)。
稼働日数は269日(前年比6日減)。前年の新型コロナ反動による10日増から減少した。