明星食品は7月18日、地域共創プロジェクトとして社員が近隣の千駄谷小学校に出向き出張授業を行った。タイトルは「もぐもぐClassroom」。5年生48人(24人×2クラス)が参加し、カップ麺のパッケージデザイン作りに挑戦した。
CSV経営を推進する一環で、マーケティング本部の社員を中心に昨年から実施している。プロジェクトリーダーは同本部デザインルームの宮宗耕平課長。「地域とのつながりを深め、明星食品のファンを増やすことが目的」(同社)。
当日は総合の学習として3~4時間目に行われた。3時間目の授業は体育館に集合し、「デザイン」をテーマに社員がスライドを使って進行。即席麺の特長や自社を紹介する際に「チャルメラ」や「一平ちゃん夜店の焼そば」を映し出すと、生徒から「知っている!」「おいしい!」「『ちいかわ』とコラボしていた!」など歓声が上がった。
「デザイン」について、「大切なことは商品の特長を見た目で伝えること」と話し、「アート(=見る人によって感じ方が違う)とは異なる」ことを強調。「明星 麺神(めがみ)」の開発ストーリーを例に「商品特長の『超ぶっとい麺』や『本格ラーメン店のような味』を伝えるにはどうすれば良いか」をクイズも交えて解説し、小学生は熱心に聞き入っていた。
4時間目は教室に戻って各自がカップ麺のオリジナルデザイン作りに挑戦。まずは「誰のため」に「どんな特長」の商品なのかコンセプトを考案することから始め、明星食品のスタッフとも交流しながらデザインを作り込んでいった。限られた制作時間の中でも「10円でおいしいラーメンならたくさんの人が買ってくれそう」「ラーメンに豪華なステーキを入れてみたい」「お肉好きな弟が喜ぶバーベキュー味のつけ麺」などユニークなアイデアが続出。授業を担当した社員が「想像以上に完成度が高い」「商品の特長を表現するのが上手い」と絶賛する出来映えだった。
なお、完成作品は9月に発表の場を設け、上位には明星食品より景品でカップ麺を進呈する。