全日本カレー工業協同組合(カレー組合)は7月18日、農林水産省「消費者の部屋」(農林水産省北別館1階)でカレーの展示を開始した。
日本食を代表するメニューの一つ「カレー」の持つ多様・多彩な魅力を発信し一層身近に感じてもらうことで「カレー」の消費拡大につなげる目的。7月28日まで実施する。
テーマは「カレーのヒ・ミ・ツ」。様々な製品やメーカーを紹介するほか、スパイスを展示し、その香りを体験できる機会を提供する。また、パネルを活用しカレーに関する知識やその健康効果を、ビデオを活用しカレー製品の製造工程を紹介する。
子ども向けの「カレークイズ」も実施し、正解者にはカレー製品と「カレー名人認定証」を贈呈する。一般向けの「カレー粉づくり」も28日を除く午後1時から5時まで実施。スパイスの「香り体験」を含め、体験型の企画を復活させたこともポイントだ。
カレー組合は農林水産省「消費者の部屋」での展示のほか、「カレーの日」(1月22日)に合わせたキャンペーンの実施、海外での日本カレー需要の掘り起こしなどに取り組んでいる。
19日にはカレー組合の小形博行理事長、森村憲二副理事長、カレー業全国公正取引協議会の高橋正則委員長、小泉貞男副委員長らが来場し、記者懇談会を開催。2023年度も農林水産省補助事業(品目団体輸出力強化支援事業)として海外での需要の掘り起こしに取り組むことを報告した。
小形理事長(エスビー食品会長)は懇談会で国内での家庭用・業務用需要への期待を示す一方、「今後は日本の伸びよりも海外の伸びに期待せざるを得ない。海外需要の掘り起こしを続けていかなければならない」と強調した。