南海電気鉄道などが大阪の繁華街なんばエリアの南海難波駅南側で開発を進めていた「なんばパークスサウス」が7月1日にグランドオープンした。3月に先行開業していた「ホテル京阪なんばグランデ」のほか、日本初進出のタイの高級ホテルや、オフィス棟に開店した「くら寿司」の「グローバル旗艦店」の6店舗目(国内5店、台湾1店)など全13店舗が開業した。6月28日に報道陣に公開した。
同サウスの周辺は「なんばパークス」などの大型商業施設や鉄道・地下鉄の駅が集積している地域で観光客なども多く、今後はさらなるインバウンド需要も見込める地域としている。ただ「宿泊施設・オフィス・飲食店が不足」(同社)の課題があり、「観光やビジネスなどの拠点として、エリア全体の価値向上、地域経済の活性化に寄与」(同)を目的に、既存のなんばパークスでは課題としていた機能を補完する形でサウスを開設した。
主な飲食店は海外観光客に人気の日本を代表する食の寿司とラーメンの店舗で、寿司は「くら寿司」が外国人の来店を意識したグローバル旗艦店で、内装は日本文化が体感できる和風の装飾に加え、ロゴネオンサインなどSNS映えするフォトスポットを導入。商品はなんばパークスサウス店限定の「牛カルビコーンsushiロール」(300円)のほか、米国の店舗で人気の「ポップコーンシュリンプ」(280円)などを販売する。1皿の税込価格は、一般店は115円~だが、同店は132円~としている。
ラーメン店は大阪・奈良・兵庫で展開する「河童ラーメン本舗」が出店した。両店が入るオフィス棟「パークスサウススクエア」のオフィスエリアは23年2月から営業を開始している。