江崎グリコは、食品・飲料企業5社の段ボール原紙の共同調達に23年7月中旬から加わる。これにより同社はサプライチェーンの生産効率化と環境負荷軽減の取り組みを加速させる。6月14日に発表した。
参加するのは同社のほかキリンホールHD、サントリーHD、永谷園、日清食品HD、ハウス食品グループ本社。2008年から段ボール原紙の共同調達を開始している。
段ボールは商品の保護、保管、輸送などに重要な役割を担い、リサイクル率の高い包装資材として注目されている。しかし、エネルギー価格の高騰や働き手の不足でリサイクルシステムの維持が喫緊の課題となっているのが実情だ。
江崎グリコは、同共同調達を始めるにあたり、段ボール原紙の仕様変更、VMI(ベンダー主導の在庫管理)倉庫の活用による物流効率向上など様々な取り組みを進めてきており、段ボール原紙の共同調達で調達領域を拡大、段ボール原紙の運搬効率化などで「効率的なサプライチェーンの実現及び環境負荷の低減を目指す」としている。