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小売CVSローソン、シニア層の日常使いが顕著に その背景について竹増貞信社長が見解 「夏は相当な人が動く」期待感も

ローソン、シニア層の日常使いが顕著に その背景について竹増貞信社長が見解 「夏は相当な人が動く」期待感も

 ローソンの竹増貞信社長は12日、「感謝還元チャレンジ創業祭」発表会後に囲み取材に応じ、直近の動向についてローソンの日常使いが顕著にみられるようになったことを明らかにした。

 タイパ(タイムパフォーマンス)が重視されるようになり、コンビニ(CVS)がその受け皿になっていることが日常使い増加の要因と捉える。
 「タイパを求めて、若い方もそうだが、特にシニアの方が日常使いしてくれるお店へとコロナ禍を経て変わってきたように思う」(竹増社長)。

 節約志向の高まりによるコスパ重視の傾向も、日常使い増加の要因と捉える。

 「コロナ禍の不便さからコンビニを使い始めて、“価格もそんなに高くないね”とダブルで気づいて下さった。商品別にみると、値ごろ感のある冷凍食品のPBへ引き合いが特に強く、牛乳や卵、食パンもスーパーと比べてさほど高くないということで支持を集めている。CVSを使えば使うほど、1人暮らしや2人暮らしの方にコスパを実感していただけている」と説明する。

 コスパ重視の傾向に伴い、メリハリ消費が一層顕著になったことにも触れる。

 「『ローソンストア100』の調子がよく、『ローソン』も、コスパのいい商品や価値のある商品が売れる傾向にある。中途半端な商品で価格だけが上がっていっている商品については、これからますますしんどくなっていくと思う。お得感のある商品と、しっかりと付加価値を付けた商品でお客さんとのコミュニケーションをしていくことが大事」との見方を示す。

 直近の消費動向は上昇基調にある。

 「“近くの便利なお店”としてシニアの方を中心に日常的に利用してもらうことが増え、そこに人流回復とインバウンド需要が乗っかっている。キャッシュレス利用も非常に伸びている」と語る。

 カテゴリ別では、一般の冷蔵庫にある商品の購入が多く、コロナ禍で増えた内食需要は冷凍食品も含めてしっかりと継続しているという。

 さらなる人流回復が予想される中、今夏の施策は来店客が盛り上がり楽しめる企画を予定している。
 「今まで2人、3人で行動していたのが、10人以上で行動するなどみんなで楽しむ方向に変わっている。梅雨に入り消費がスローになってはいるが、夏は相当な人が動くと思う」などとし梅雨明けのさらなる消費拡大に期待感を示す。

 今期と来期については「50周年は1つ区切りだが、次の50年どんなローソンになっていくかという点でこの2年が重要」と位置付けている。

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