20周年「グランポレール」 日本ワインの魅力さらに 「北斗」初ヴィンテージも サッポロビール

誕生20周年を迎えた、サッポロビールの日本ワインブランド「グランポレール」。このほどコンセプトをリニューアルするとともに、シングルヴィンヤードシリーズのラベルデザインも刷新。新ヴィンテージ12商品を6月6日に発売する。

なかでも目玉は「北斗シャルドネ」。18年に開園した「北海道北斗ヴィンヤード」(北斗市)で昨年に初めて収穫されたぶどうによる初ヴィンテージだ。500本限定で発売する。

「国内ワイナリーは年々増加。山梨、長野が有名だが、北海道もここ数年の伸長率はナンバー1。気候変動で平均気温が年々上がっている影響もあり、北海道でも非常に良質なワイン用ぶどうが採れるようになってきた」。5月29日のブランド戦略説明会で、ワイン&スピリッツ事業部の柿内望マーケティング統括部長が説明した。最近は欧州系のシャルドネやピノ・ノワールを植える畑も増え、今後ますます期待される産地だという。

同社のワイン事業は、創業100周年を記念して1976年にスタート。勝沼ワイナリーを皮切りに、日本各地にヴィンヤードを開園させてきた。

20周年にあたり「想いをつなぐ日本ワイン」を新コンセプトに掲げた。産地・ぶどうの個性、つくり手、消費者まで、それぞれの想いをつなぐ取り組みを強化する。

自社畑と指定単一畑のぶどうによる最高峰「シングルヴィンヤード」シリーズ、産地・品種・生産者の個性が際立つ「キャラクターシリーズ」、日本ワインの魅力をカジュアルに楽しめる「ブレンドシリーズ」の3ラインからなるポートフォリオを展開。北海道からは「北斗シャルドネ」とともに「余市ピノ・ノワール」も発売し、同社発祥の地からの発信に力を入れる。

「サッポロビールが目指すのは『誰かの、いちばん星であれ』。価値向上に軸足を置いていること、そしてモノづくりにとにかく真面目であることが強みだ。これらを生かしてお客様にとっての『いちばん星』となり、長くブランドを愛していただける関係を作りたい」(同事業部・佐々木悟大事業部長)。

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