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コーヒーメーカー「FRANKE」多彩に提案 双方向型IoT機能や決済システム機能の強化で

スイスの業務用全自動コーヒーメーカー「FRANKE(フランケ)コーヒーシステムズ」を中核に展開している三井倉庫ロジスティクスのコーヒーシステムズ事業は今期(2024年3月期)、「モア ペネトレーション(More Penetration)」と「モア アグレッシブ(More Aggressive)」を方針に掲げる。

取材に応じた奥津忠行コーヒーシステムズ事業部長は「“モア ペネトレーション”は、既存のお客様への更なる浸透を図ることを意味し、サービスレベルの向上やコーヒーマシンの入れ替え需要などへの対応を強化していく。“モア アグレッシブ”では新たなマーケットにチャレンジしていく」と語る。

顧客との関係強化では、同社の起源である大手電機メーカーの物流会社で培ったシステムやノウハウを強みにしていく。

その1つが、各業界の様々な機器に関するテクニカルサービスのノウハウとロジスティクスをかけあわせた「テクニカルロジスティクスプラットフォーム」と称するビジネスモデル。

同社ではコンビニや外食チェーンでのエアコンや、冷蔵冷凍ショーケースの運搬・設置で実績を積み重ねて来た。現在では、店舗で使用する様々な機器の搬入設置やアフターサービスの一元管理にとどまらず、消費財の調達から供給までのサプライチェーンのあり方からロジスティクス改革までを提案している。

「店舗オーナーなどのお客様からすると、設備投資の際にパートナーが1社であれば搬入・設置をスムーズに行うことができトータルでコストを削減できる」と語る。

搬入・設置にあたっては、同社のテクニカルロジスティクスプラットフォームで一本化。「他メーカー様の機材を全てお預かりして、搬入先様にあわせて機材調整した上で一度に全ての機材を搬入・設置している」という。

FRANKE社製のフルオートエスプレッソコーヒーマシン「A300」と取材に応じた奥津忠行コーヒーシステムズ事業部部長
FRANKE社製のフルオートエスプレッソコーヒーマシン「A300」と取材に応じた奥津忠行コーヒーシステムズ事業部部長

高まる環境意識に向けた新たな取り組みとしては、2030年に向けたSDGsの考え方を取り入れて物流を通じたサプライチェーンサステナビリティの支援サービス「三井倉庫SustainaLink(サステナリンク)」を展開している。

今年3月、三井倉庫ホールディングスが出展した「脱炭素経営EXPO春展」ではキーコーヒーがサステナブルコーヒーと位置付ける「トアルコ トラジャ」とコラボしてサステナリンクの取り組みをアピールした。

その一環で、戸田事業所(埼玉県戸田市)のワークショップを21年に拡張し、スイスからコンテナで入荷したコーヒーマシンを設置されるまで、保管、点検、仕様変更などを同センター内で行い、横持配送を削減。また、撤去されたマシンを整備し再活用出来る状態に仕上げるリファービッシュも展開している。

マシントラブル時に、遠隔操作で予めコンディションを確認し、エンジニアを派遣する事で修理の精度を上げ、部品不所持などの再出向を減らしCo2削減を目指す。

これらを達成するために「FRANKE」の主要機種に搭載されている双方向型IoT機能を活用しているという。

マシン設置や修理の計画作成には、三井倉庫ロジスティクスが独自開発した特許取得済みの仕組み「CaMS(キャパシティ マッチングシステム)」を導入予定で、「お客様が希望される訪問時間とエンジニアの空いている時間をマッチングしていく」。この仕組みは、同社の関連会社でECサイトや量販店における家電設置等のB2Cビジネスで既に活用されていると言う。

コーヒーマシンでは、外食店などチェーン店での需要が回復してきている。
 
また、人が戻りつつあるオフィスでは、100Vマシンである「FRANKE」のフルオートエスプレッソコーヒーマシン「A300」の需要が高まっている。

今年は「A300」を含めた各FRANKEマシンと接続できる決済システムの機能を拡充する。決済システムは現在、IC社員証やクレジットカード、電子マネーに対応しているが、新たにQRコードにも対応できるようにする。

「モア アグレッシブ」の取り組みとしては、来秋に「Beyond Traditional」をコンセプトに掲げる新発想の最新コーヒーマシン「Mytico(ミティコ)」の発売を予定している。

「Mytico」は「人手不足への対応と効率化が求められる中で、スイスクオリティーの自動化された操作性と洗練されたイタリアンデザインを両立し、バリスタのコーヒーエクスペリエンスを簡単に実現した」もので、バリスタの味を追求するカフェのニーズを深掘りしていく。

「FRANKE」の認知拡大は、マスターディストリビューターのフランケジャパンが担う。フランケジャパンは昨年8月25日、東京・大崎に「Franke Coffee Systems Showroom Tokyo」をオープンして「FRANKE」のマーケティング活動や機器輸入などの代理店支援を行い、ブランドビジョン「IT’S ALL ABOUT THE MOMENT」を訴求している。

三井倉庫ロジスティクスは在庫・販売・物流・設置・保守メンテナンス・洗剤等の消耗品販売も担っており、日本国内でのパートナーの一員として販売を強化している。

三井倉庫ロジスティクスには、実際にコーヒー豆を持ち込み、マシンを動かして抽出・試飲できるショールームも日本橋箱崎町に設けている。

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