キッコーマン 新経営体制へ移行 新CEOに中野社長

キッコーマンは10年ぶりにCEO(最高経営責任者)を交代する。同社は4月27日、堀切功章代表取締役会長CEOが代表取締役会長に、中野祥三郎代表取締役社長COOが代表取締役社長CEOに就く異動を内定。6月27日開催の定時株主総会とその後の取締役会で正式決定し、新経営体制へ移行する。

堀切会長CEOは4月28日の決算報告会で新しい経営体制を内定したことを報告。「今後も引き続き新しい経営体制の下で中期経営計画、その先のグローバルビジョン2030の目標達成に向けて取り組んでいく」と語った。同氏は2013年にCEOに就任。「10年を振り返ると、長いようで大変短く感じる」とする一方、「積み残した課題を中野新CEOに託し、私はサポート役として応援していきたいと思っている」と述べた。

新CEOに就任する中野社長COOは堀切氏のCEO就任以来10期連続で最高益を更新したことに言及。「国の内外でお客様の期待に応えてきた結果として最高益」としたうえで「これを継続していくことは非常にやりがいのある仕事だが、大変だなというのが正直なところ」と述べた。

中野氏はさらに中期経営計画の重点課題「環境変化に対応し、成長の継続と収益力向上」「事業活動を通じ、社会課題解決に貢献」を紹介し、「これを着実に実行していくことが結果に結び付いていくと思っている」と語った。特に国内事業について「人口減の局面で難しいが、伸びている企業は伸びている。キッコーマンも変化の中に機会を見いだし、伸ばしていく。一人ひとりが成長し、力を発揮していくことで結果に結び付けていきたい。挑戦する企業風土を国内でもさらに高めていきたい」と強調した。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)