アークス(札幌市中央区)の前会長でグループ傘下のユニバース(青森県八戸市)の取締役最高顧問・三浦紘一氏が2023年4月13日、心不全のため死去した。83歳だった。葬儀はすでに家族のみで執り行われ、後日お別れの会を予定している。
三浦氏は1939年12月、八戸市生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業後、1967年10月にユニバースを設立して代表取締役社長に就任。2008年12月に東京証券取引所1部上場を果たし、2010年度には売上高1千億円を突破するなど成長を牽引した。
2011年10月、アークスと経営統合しグループ入りすると同社代表取締役会長に就任。その後、2021年5月にユニバース及びアークスの取締役会長に就任。2022年5月からは、ユニバース取締役最高顧問、アークス取締役に退いていた。
三浦氏の死去にあたり、アークスの横山清社長は次のようなコメントを発表している。
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三浦取締役は、一代で青森県下最大手のユニバースを築き上げ、国内スーパーマーケットの経営者の中でも抜きん出た経営能力を発揮し、小売業の地位向上に尽力されました。
2011 年にユニバースがアークスグループの経営思想に共感し、アークスと経営統合すると同時に、アークスの代表取締役会長にご就任いただきました。ご就任の後は、卓越した視点を持って、私どもの至らない点について厳しくご指導いただくなど、アークスグループの発展に多大なるご尽力をいただきました。これから後も故人の経営思想を最大限に活かし、アークスグループの発展をお誓いし、努力していく所存でございます。ご生前のご功績に深く感謝を申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。