ファミリーマートは今年、フローズンドリンク「フラッペ」の定番品を除く“1番打者”に「ポケモン フラッペ」を起用。4月25日、3種類の「ポケモン フラッペ」を同時発売しゴールデンウィーク(GW)需要を取り込んでいく。
同社は前期(2月期)、定番品を含めて全13種類の「フラッペ」を発売。このうち「ポケモン フラッペ」の前身商品となる「ピカチュウのパインフラッペ」は、“4番打者”として6月21日に発売された。
なぜ、今年は1番打者なのか――。
その理由について、19日発表したファミリーマート商品本部FF・スイーツ部カフェ・スチーマーグループの岩井翔太郎氏はGWに予想される人流回復を挙げる。
「世界的にも幅広い方に人気があるコンテンツとのタイアップ商品を、一番人流が回復して様々な方の外出が見込まれるGWの行楽シーズンに発売することで、今まで『フラッペ』を買って下さらなかった方にも手に取っていただくのが狙い」と説明する。
トライアル獲得の手応えは、前身の「ピカチュウのパインフラッペ」でもみられたという。
「『フラッペ』は30―40代女性がメインの客層だが、昨年はピカチュウでお子様にも好まれた。『フラッペ』の価格はコンビニの中では少し高い位置づけにあり、なかなか10代・20代に飲まれないという課題があったが、ピカチュウで10代・20代にも試していただけた」と振り返る。
このような手応えを踏まえ一層のトライアル獲得を目的に磨きをかけた。
買い回りも狙い、今年はNintendo Switch向けソフト「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」とタイアップして「マスカットフラッペ」(税込350円)「いちごバナナフラッペ」(同)「ラムネソーダフラッペ」(同)の3種類へと拡充した。
3種類共通のポイントに食感を挙げる。
買い回りについては「昨年、『ブラックサンダーフラッペ』を2品同時発売したところ、買い回りが非常に良かった。今回は少しチャレンジだが、3品同時に出して全て飲んでもらいたい」と期待を寄せる。
なお「フラッペ」は近年右肩上がりに拡大。前期は「ブラックサンダーフラッペ」2種類が歴代1位の売上、「ピカチュウのパインフラッペ」が歴代2位の売上となり、トータルで前年比23%増の販売数量を記録。今期は25%増を計画する。
【写真】ファミリーマート本社を訪れる「ポケモン フラッペ」の起用キャラクター©2023 Pokémon. ©1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.