六甲バターが植物性代替チーズ参入 6月に第1弾発売

六甲バターは、25年開催の大阪・関西万博でプラントベースフードメニューでの出展に向け、植物性代替チーズに参入する。これにあたり人気外食店sioオーナー鳥羽周作シェフと複数年契約し、同氏が4月1日付で同社が新たに設けたチーフフードデザインオフィサー(CFDO)に就任し、「世界基準のものさし」(鳥羽氏)で商品開発を行う。6月発売の第1弾業務用シュレッドタイプはすでに大手コーヒーチェーンへの導入が決まっている。今後は既存のベビーチーズなども「鳥羽さんの視点を導入」(塚本浩康社長兼CEO)していく考えだ。

「QBB」ブランドを展開するプロセスチーズ国内トップシェアの同社が展開していく植物性代替チーズは「チーズ好きのための植物性」と銘打った「QBB PLANT MADE」ブランド(商標登録済み)で、3月27日に東京都内で会見した塚本社長は「チーズ好きの方々も満足する代替チーズを鳥羽さんとともに作り上げる」とし、鳥羽氏も「レシピが次々と頭に浮かんでいる」と自信を見せる。

6月の第1弾に続き、今後は同ブランドでクリームチーズタイプやスライスチーズタイプなど様々なタイプを、家庭用・業務用で展開していく計画だ。

塚本社長は植物性チーズ参入に関して、これまでの牛乳由来品は継続しつつも代替チーズに参入することは「チーズ屋として勇気のいる決断だったが、食の未来を考えた時に植物性は必要と判断した」とし、また3月29日付CEO就任については「私が会社の変革をスピードアップさせて牽引していく」と力強く話した。鳥羽氏はCFDOとして味や商品企画などの面から支えていく。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)