6.5 C
Tokyo
6.7 C
Osaka
2025 / 12 / 22 月曜日
ログイン
English
飲料系飲料カゴメ 生活防衛志向へ対応強化 飲料「バリュー」「新領域」、食品「価値シフトへの対応」

カゴメ 生活防衛志向へ対応強化 飲料「バリュー」「新領域」、食品「価値シフトへの対応」

カゴメの春夏向けの飲料と食品の方針が固まった。野菜飲料を取り巻く環境について、「相次いで食品が値上がりする中で、野菜飲料も苦渋の決断を下し、2月から出荷価格を改定。消費者の生活の防衛意識が高まった」。こうした中で、「野菜飲料は、コロナ後は拡大したが、直近はコロナ前水準に戻っており、植物性ミルクや乳酸菌はコロナ前より大幅拡大している」(鶴田秀朗飲料企画部部長)と認識。今年は「ウイズコロナ、アフターコロナを前向きに生きる人と社会へ、植物性乳酸菌のチカラであざやかな心とカラダを応援する」をテーマに「バリューアップ」「美容ニーズ対応」「新領域への拡張」をキーワードに取り組む。

飲料の柱の「野菜生活100」レギュラータイプは、カラフルで躍動感のあるパッケージにリニューアルし、野菜配合比率を70%にアップ。「野菜の色」に着目し、新たなコミュニケーションメッセージに「あざやかに、生きよう。Go Vivid」を掲げ、アイドルグループTravis Japanを起用したプロモーションや広告を展開する。内側からの美容に発酵×野菜・果実で応えるため、「野菜生活100発酵クレンズ」を発売。新領域拡張として「畑うまれのやさしいミルク」から、オーツ麦を皮ごとまるごと焙煎した「焙煎オーツカフェ」を発売し、「おいしくとれる飲むオートミール」を訴求。牛乳に混ぜるだけで、子どもの成長に大切な野菜の栄養がおいしく摂れる濃縮タイプの野菜果実ミックス飲料「野菜生活100すくすくサラダ」も発売する。

「旨辛ホットチリケチャップ」(カゴメ)
「旨辛ホットチリケチャップ」(カゴメ)

昨年下期以降の食品を取り巻く環境を、「暮らし向きの回復が見通せない中で、生活防衛意識は強まり、消費が『価格シフト』と『価値シフト』の二極化が進んでいる」(西村晋介食品企画部部長)とし、「トマト調味料の消費は前年を超え、特にトマトケチャップメニューの食卓出現頻度が上昇し、中華、エスニックでのケチャップの使用が増えている」。

そこでトマトケチャップは「糖源」と「スパイス」にこだわり、「スパイシーカリーケチャップ」「旨辛ホットチリケチャップ」を全国で発売。また、5月13日に「オムライススタジアム」の決勝大会を開催。「アンナマンマ」シリーズでは「アンナマンマ アラビアータ」をリニューアル、フライパン一つで簡単に調理ができる「なすと挽肉のデミ風チーズ焼用ソース」も新発売した。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。