農水畜産業食肉持続可能性を追求 豪州の食肉・酪農産業 セミナーで取組み紹介
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持続可能性を追求 豪州の食肉・酪農産業 セミナーで取組み紹介

オーストラリアでは広大な国土と多様な気候を生かし、持続可能性を追求した先進的な農業や食品生産が行われている。先ごろ開催されたフーデックスでは「持続可能性とイノベーションセミナー」(オーストラリア大使館商務部主催)と題して、同国の食肉・酪農産業の取り組みが紹介された。

MLA豪州食肉家畜生産者事業団の北野秀一氏によれば、同国の赤身肉業界は30年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指しているという。

サスティナビリティへの取り組みとして、樹木など自然を利用した酸素貯蔵や、牛の腸内メタンを削減する家畜用サプリメントの開発、牛の増体効率を上げ肥育期間を短くすることで排出量を削減する試みなどを北野氏は紹介。そのうえで「排出量削減において非常に重要なことは、品質を維持しながら肉牛の生産性を改善・向上させること」だと強調した。

デーリーオーストラリアの鈴木利佳氏
デーリーオーストラリアの鈴木利佳氏

デーリーオーストラリア(豪州酪農産業団体)日本事務所代表の鈴木利佳氏は、同国の乳業の持続可能について説明した。飲用乳やヨーグルト・チーズには健康の元となる必須ビタミンとミネラルが独自の形で含まれており、健康的で持続可能な食生活の一部として業界一丸となり乳製品の価値向上に取り組んでいるという。

健康価値が裏付けられた事例として、ビクトリア州の高齢者介護施設で7千人の入居者に7年間実施した調査を紹介。乳製品摂取量を1日2回から3.5回に増やした場合、骨折や転倒が大幅に減少したというもの。乳製品摂取量の増加と骨の健康を直接関連づける世界初の研究として、国際的に注目されている。

また乳業の持続可能な包装資材に関する業界ロードマップを示し、リサイクル業者が包装資材を建築材料として再利用する革新的な方法を模索していることについても言及した。

在日オーストラリア大使館商務参事官のマレイ・スペンス氏は、6つの州のサスティナブルな取り組みの事例を紹介。タスマニア州では蒸発冷却と太陽エネルギーを使用した世界唯一の海塩採取方法を採用しているほか、西オーストラリア州はアルミ缶を使ってワインを製造。さらに南オーストラリア州では、バイオ肉や昆虫食など新たなたんぱく源の開発に注力していることをアピールした。

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