マーケティングリサーチ会社のインテージは、「2023年のお花見」に関する意識と行動の調査結果を公開し、今年の市場規模は2千100億円、前年比195%と倍増を予測した。花見を予定している人は全体の約3割と微増だが、外出や飲食等に使う想定金額が6千935円、同185%と大幅に増加する見通し。
調査は今年2月下旬に全国15‐79歳の男女2千610人を対象に実施した。お花見を予定する場所としては、「昼間に近場の桜が咲いている場所」が約7割と最大ながら前年よりポイントを落とした一方、「昼間に近場の桜の名所」や「桜の名所に日帰り旅行やドライブ」の割合が上昇、行動範囲を広げる意向がみられた。
また誰とお花見を楽しむ予定かは、友人・知人が33%(前年19%)に大幅アップ。「屋外なので対策すれば大丈夫」との考え方が28%(同20%)に高まったことも特徴的。
同社の生活者研究センターの田中宏昌センター長は「今年のお花見は昨年までの自粛ムードから一歩・二歩ほど確実に抜け出し、前向きなマインドに溢れているように映る。感染対策は引き続き行いつつ、安全に配慮してゆっくり楽しむという新しい景色の広がりを感じる。ゴールデンウィークも活気回復が期待できるのは」としている。