日本雑穀協会は9日、都内で「日本雑穀アワード2023 金賞授賞式」を開催した。9社・14品(一般食品部門8社・13品、フローズン食品部門1社・1品)が金賞を受賞。4年ぶりのリアル開催となり、各社の代表に倉内伸幸会長から賞状が贈られた。金賞受賞商品と受賞企業は次のとおり。
【一般食品部門】
◇「32種類の発芽GABA雑穀米」(3年連続。殿堂入り)「国内産三十三雑穀米」(2年連続)「一日一善 黒甘酒」(2年連続)「ナチュラルクック」…ベストアメニティ◇「国産健康十穀米」(3年連続。殿堂入り)「国産健康七穀玄米」(2年連続)…沖縄食糧◇「五穀せんべい 山むすび」…春華堂◇「雑穀ホットケーキミックス」…雑穀米本舗◇「バジル香るトマトもち麦リゾット」「もっちりぷちっと食感楽しむもち玄米」…はくばく◇「もち麦ごはん極」…濱田精麦◇「国内産厳選十二穀」…カツヤ◇「きびそば」…TRY
【フローズン食品部門】
◇「雑穀おはぎ(ずんだあん)」…岩手阿部製粉
3年連続の金賞受賞で殿堂入りを果たしたのは、ベストアメニティと沖縄食糧。
ベストアメニティ・東京営業所長のリッキー江田さんは「消費者の健康ニーズは常に高く、直接的に響くワードを訴求した商品が受け入れられている。『32種類の発芽GABA雑穀米』は、機能性表示食品であることから商品化に時間を要した。開発部署もGABAの血圧に関する機能には注目していた」と商品化への経緯を振り返った。
沖縄食糧の営業部企画課の川満元暉さんは「『国産健康十穀米』は、国産原料に切り替えリニューアルした商品。社内の管理栄養士の協力を得て、麦類を多めに配合することで食物繊維を豊富に取り入れられるようにした。キャンペーンなども実施し、販路を拡大したい」と喜びを語った。
国際雑穀年を追い風に 倉内会長
授賞式終了後は、国連食糧農業機関(FAO)が制定した“国際雑穀年”を迎えるにあたって倉内会長があいさつ。
倉内会長は「世界で主食として食べられる穀物の9割は3大穀物。ロシアのウクライナ侵攻で明らかになったように、食糧安保の観点からも国連は3大穀物への依存から脱却しなければいけないという危機感を持っている。雑穀には3大穀物が生育できないような寒冷地や乾燥地帯などで栽培される品種もある。栄養価と機能性の高さが雑穀の良さで、人々の健康と生活を豊かにすることにつながる。国際雑穀年というイベントを追い風にして、雑穀をさらに普及させたい」と意欲を語った。