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共通コードがなく把握困難な生鮮・惣菜市場を見える化 チェーン店別販売動向や何が一緒に買われているかも分かる「買いログ」とは?

 JANコードといった第三者が利用できる共通のコードが存在せず今まで把握困難だった生鮮・惣菜市場に“見える化”の動きが起こった。

 リサーチ・アンド・イノベーションは今年、親会社インテージとの協働で編み出した独自手法によりバーコード単位の高精度な生鮮・惣菜データの提供サービスを開始した。

 一般的に、生鮮や惣菜は、スーパーやコンビニなどの企業ごとに独自のバーコード(インストアコード)で管理されているため、第三者が利用できるJANコードなどの共通コードが皆無であった。

 ここに突破口を開いたのが独自のデータ収集手法の「買いログView」で、加工食品・飲料、日用雑貨などに加えて生鮮・惣菜も対象に口コミ・評価などの定性データと月間買物登録者数(MAU)30万人の購買の定量データを提供している。

 JANコードがない生鮮・惣菜については、リサーチ・アンド・イノベーションが生活者(登録者)向けに展開しているスマートフォンアプリ「CODE(コード)」から収集している。

 バーコード単位で登録者が入力し、商品名がない場合は登録者に商品名を入力してもらい、さらにインテージのアルゴリズムなどを組み合わせて、80%以上の精度でインストアコードのカテゴリーを判定できるようになっている。

取材に応じたリサーチ・アンド・イノベーションの山田護取締役営業本部長
取材に応じたリサーチ・アンド・イノベーションの山田護取締役営業本部長

 その一例について、取材に応じたリサーチ・アンド・イノベーションの山田護取締役営業本部長は「レシートに“唐揚げ”と記されている場合、唐揚げ用の精肉なのか、惣菜の唐揚げなのか、唐揚げ弁当なのか分からないが、『買いログView』ではそれらをカテゴリー分類している」と語る。

 現在、過去3年間分のデータで、約220万パターンの商品名から生鮮・惣菜800分類のカテゴリーが判定でき、今後は生鮮の精度を高めていくほかコンビニスイーツも判定できるようにするなどしてサービスを拡充していく。

 生鮮・惣菜データの推奨業態はスーパーとコンビニ。カテゴリーの判定頻度は週次で行い最新の情報が得られるようになっている。

 「買いログView」の想定利用者は、ライバル店の動向を把握したい小売店や、食材を提供する業務用の食品メーカーや調味料メーカーなど。

「買いログView」で示されるカツと唐揚げのチェーン別購買動向のイメージ。 実際にはチェーン名を開示して提供する。
「買いログView」で示されるカツと唐揚げのチェーン別購買動向のイメージ。 実際にはチェーン名を開示して提供する。

 いくつかのデータの中で「メーカーさまが比較的興味を示して下さる」ものとして、チェーン別にどの惣菜がよく買われているかが比較可能なデータを挙げる。

 「例えば、カツがよく買われているのはAチェーン、唐揚げがよく買われているのはBチェーンといった具合に、チェーンごとに惣菜の力の入れ具合が分かる」と述べる。

 小売店が興味を示すものとしては、競合の売れ筋商品の画像確認ができる点にある。「実際に店舗を視察するのは大変で、『買いログView』では食した人の口コミとともに画像で確認でき商品開発にも活かすことができる」という。

 そのほか購入数や購入単価の推移が分かるほか、「特定のカツ商品と一緒に買われているお酒の種類などが分かりクロスマーチャンダイジングにも活用できる」といった具合にカテゴリーの同時併買も把握できるのが特徴。

 このような情報提供サービスの源泉となっているのが、リサーチ・アンド・イノベーションが手がけるMAU30万人・290万人以上のユーザー数を誇るCODE(コード)アプリとなる。

 これは、買い物レシートと購入商品のバーコードをスキャンすることによって各種提携ポイントに交換可能なポイントがもらえるスマートフォンアプリで、類似アプリと一線を画している点は、レシートだけに留まらずバーコードまでデータを取得しているところにある。

 これにより、より確かな購買データを保持している。
 実際に購入した商品の評価・口コミも収集し、その数は口コミ5200万件・レビュー8400万件に上る。

 アプリユーザーの視点では、スマホゲームのようにゲーム感覚で楽しみながら入力できるのが特徴となっている。
 「バーコードをスキャンして商品情報をたくさん入力すればするほど、ポイントが貯まりやすくなるように工夫を施している」と説明する。

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