冷凍自販機でパスタ販売 「手ごろな価格帯で日常利用できる即食可能な製品」に商機 夏に本格発売 日清製粉ウェルナ

 日清製粉ウェルナは、冷凍自販機用専用パスタの販売に乗り出す。

 社員食堂や工場、シェアオフィス、ビジネスホテル、アミューズメント施設などを販売先に想定。新型コロナウイルスの感染拡大や人手不足により急速に普及が進む冷凍自販機チャネルで、既存事業の強みを生かす。 

 夏に予定する本格発売に先駆け、3月からは5品(「もちもち生パスタのボロネーゼ」(285g)、「同 カルボナーラ」(289g)、「同 海老トマトクリーム」(279g)、「同 明太子クリーム」(274g)、「同 ピリ辛トマト」(270g)をテスト販売。
 即食に対応した専用トレイとフォーク付きの業務用製品として展開する。

 パッケージデザインは、新規事業と親和性の高いZ世代のメンバーたちが設立した企業「dot」と共同開発し、マンガ調の絵柄で調理方法を説明した。

 温めは家庭用電子レンジ、業務用電子レンジともに可能。業務用電子レンジを使用すれば、いずれの製品も3分以内で調理が完了する。解凍しやすさにも配慮し、自販機内への格納にも適した製品サイズにした。

 同社では「手ごろな価格帯で日常利用できる即食可能な製品」というテーマにビジネスチャンスを見出しており、350円から500円程度の売価を見込んでいる。