今回のテーマは「つくる~新時代に向けた新たな価値創造」。西日本会場では、近畿商品部によるフローズンマーケットや菓子マルシェなどの企画を展開した。
フローズンは生鮮3品(水産・農産・畜産)から弁当、スイーツ、業務用ベーカリー、介護食まで、あらゆるカテゴリーの冷凍食品を1千尺の規模で展示した。このうち、「全ての人に冷凍食品を」と掲げたコーナーでは、子育て世代向けのベビー食やアレルゲンフリー食品などを用意。「『ここで買える』と伝えることがリピートにつながる」と紹介していた。
また、昨年東京で開いて好評だった「チン!するレストラン」を会場に再現。担当者は「イベントによって、冷食に対する興味と認知を広げることができた。単発で終わらないよう今回再現した。来場された得意先にも、消費者目線で体験してもらいたい」と話していた。
菓子は西日本エリアの地元銘菓を県別に紹介。西日本には「地元好き」が多いというデータに基づき、好調な物産フェアやパン横売場の活性化を狙い商品提案した。
近畿生鮮・デリカ営業部の企画コーナーでは、平均糖度15度で20度を超えることもあるという「あめ玉みかん」(鹿児島県)など、特徴的な青果を集めた。「付加価値の高い果実や野菜を販売し収益を高め、肥料や物流費の高騰で苦しむ農家を助けたい」(生鮮・デリカ営業部)という思いがある。
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佐々木淳一社長に今回のフードコンベンションについて聞いた。
来場者は前年に比べ東日本が150%、西日本も2日目の昼過ぎまで160%と大きく上回っている。得意先のトップだけでなく、バイヤーや店のスタッフの方々が来られるケースが増えた。より具体的な商談を、担当者レベルで進められたと評価をいただいている。
インフレの世の中となり、メーカー各社が工夫を凝らした新商品やリニューアル品がこの春は特に多いと感じる。また、デリカ、フローズンの人気も強まっている。「チン!するレストラン」の手応えが良く、この会場で再現した。大阪でも開催して欲しいという声をいただいている。