17 C
Tokyo
19.1 C
Osaka
2025 / 11 / 16 日曜日
English
農水畜産業雑穀まるで白米?でも「もち麦」 いつもの味に家族満足 はくばくの自信作完成
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

まるで白米?でも「もち麦」 いつもの味に家族満足 はくばくの自信作完成

毎日の食事にもち麦ごはんを取り入れたいけど、家族は白米を食べたがる――。そんなお悩みを解決するのが「白米好きのためのもち麦」だ。穀物のリーディングカンパニー・はくばくの新商品。1月25日に行われた「はくばくプレス発表会~主食改革を宣言~」で初披露された。

「白米好きのためのもち麦」は、同社の大ヒット商品「もち麦」をまるで白米のような形状と食感に仕上げた製品。通常の大麦に比べて加工が難しくこれまで実現できなかったが、同社の技術や知恵を結集して開発に成功した。

いつものごはんにこっそり混ぜて炊いても分からないほどの見た目ながら、食物繊維は白米の6.6倍。従来のもち麦の栄養素とほぼ変わらないのも特徴だ。白米好きの人だけでなく、家族の反対で雑穀をあきらめている人にも食べてもらいたいという。

「一人当たりのコメ消費量は、この60年間で56%減少。食生活の変化もあるが、近年のコメを控えようとする空気感もあると思っている」。こう語ったのは、はくばくの長澤重利社長。

低糖質ダイエットの普及をきっかけに、糖質摂取を抑えるため主食のごはんを減らす意識が定着する現状を危惧。「これをなんとか変えたい」と訴える。

一方、1960年代までは一人一日当たり50~60gほどあった大麦の摂取量に至っては、現在は数g程度とさらに激減している。この間に大腸がんによる死亡数や糖尿病の受療率は右肩上がりを続けた。

「相関関係の証明は難しいが、大麦の消費減少が問題を引き起こしていると考えている。大麦は血糖値の上昇抑制、悪玉コレステロール値低下、内臓脂肪低減などの働きがあり、医療費削減にも大きく貢献できる」(長澤氏)。

コメの消費拡大による食料自給率の向上とともに、大麦を含む雑穀を通じた健康的な食生活への貢献で、社会問題の解決に貢献したいと語る。

発表会には、タレントの横澤夏子さんも登場。「子どもは食べ物の好き嫌いが日によっても違うので難しい。もち麦を試してみたいけど、家で食べるときは夫や子どもはやはり白米を選ぶ。二つ炊くのは面倒なので、結局は白米になってしまう」と、食生活の悩みを語る横澤さん。

新商品を試食すると「おいしい!白米ですね。食感や甘みもそっくりで、すごく食べやすい。独特な風味でおかずを邪魔することもなく、大好きな味」と絶賛した。

「白米好きのためのもち麦」は3月1日発売。チャック付ピロータイプの500g入り(希望小売450円)と、個包装タイプの300g(50g×6袋、690円)スタンドパックの2品種。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点