大山春雪さぶーる新工場竣工 惣菜、市販用食品強化へ エア・ウォーター

エア・ウォーターのグループ会社でハム・デリカ商品などを製造する大山春雪さぶーるが鳥取県西伯郡に建設していた新工場「大山工場」が完成し7月13日に竣工式を行った。同工場と既存の米子工場でハム・ソーのほか、新たな惣菜事業や市販用食品事業を今後強化する。

エア・ウォーターのアグリ&フーズ事業は、野菜の調達から加工、ハム・デリカ、冷凍食品、スイーツなど幅広く展開しており、ハム・デリカでは「春雪」「さぶーる」「サガミハム」「大山ハム」など複数のブランドで展開し、主にホテルや外食ルートに販売している。5つ目の拠点となった大山工場は、熟成ハムや熟成ベーコンなど付加価値の高い製品の生産を中心に、今後は業務用商品だけでなく、惣菜・市販用も強化し、製造売上高は24年度に21億円を目指す。

また、大山工場は5つの工場で初めて、直売所を併設した。大山工場と既存の米子工場(鳥取県米子市)のハム・ソーセージなどを販売するほか、鳥取の観光地でもある大山を眺めながら、特製ソーセージのホットドッグなど飲食も楽しめる。

一方、既存の米子工場は、業務用・家庭用商品の基幹工場に位置付け、現有設備の更新などで生産性向上を図り、新たに惣菜事業を強化する。