トモシアホールディングスは11日、「第4回トモシアホールディングス共栄会」をホテル雅叙園東京で開催した。コロナ禍のため、3年ぶりの開催。前期末のトモシア共栄会会員メーカーは84社。今期から新たにイートアンドフーズが加入した。
トモシアグループの21年度連結業績は売上高7千422億円、営業利益29億円(16億円増)、経常利益42億円(19億円増)、当期利益26億円(4億円増)。前期から収益認識基準を適用し、売上高は約261億円の減収影響が生じたが、適用前の比較では5%増。増収増益で着地した。
トモシアホールディングスの堀内琢夫代表取締役副社長(丸大堀内会長)は「『地域に、本気だ。』のグループビジョン具現化に向けて、新たな価値を創出する企業グループを目指し、地域の魅力ある商材を国内外に広げ、持続可能な地域社会の実現に取り組んでいく」と強調した。
来年1月にはトモシアHD設立10周年を迎え、「アフターコロナを見据えた次期中期経営計画の策定準備を進めている」ことを報告。昨年、グループ入りした静岡のヤマキに続き「今後も機会があれば、仲間を増やしていきたい」と語った。
22年度目標はグループ連結で売上高7千680億円、経常利益58億円を計画する。
トモシア共栄会の堀口英樹会長(キリンビール社長)は「トモシアグループは来年設立10周年を迎える。10年前を振り返ると、アベノミクスが流行語となり、東京五輪の開催決定、翌年からの消費増税と激動の年だった。少子高齢化・人口減少が進む中で、トモシアグループは地域に根差した戦略を実行され、着実に成長局面を描いている。先を見通すことが難しい時代だが、しっかりと進むべき道筋を灯し合い、さらなる発展を願っている」と期待を寄せた。