Cook Doに「今夜は中華飯」 「パルスイート」植物由来に 味の素秋冬新製品

味の素の秋冬向け新製品の概要と方針が固まった。「コロナ禍の丼メニューの増加」や「健康志向、常備品需要への対応」「内食機会の増加及び健康意識の高まり」など、コロナ禍ならではの社会課題やトレンドをとらえた商品が多い。主力ブランドの新製品は次の通り。

◇「Cook Do 今夜は中華飯(ちゅうかめし)」《広東風五目あんかけ飯(めし)用、上海風甘辛豚飯(ぶためし)用、四川風ピリ辛鶏飯(とりめし)用》=8月20日から全国発売。主菜と主食を一皿で食べることができる丼メニューの食卓出現頻度がコロナ禍で増加している中で、丼メニューを作る人のうち約8割が悩みや不満を持っている。

そこで中国本場の調味料の使い方を参考に、本格的な中華調味料・香辛料を配合した中華合わせ調味料の新シリーズ「今夜は中華飯」を発売。独自素材や開発原料を活用し、ご飯にかけて食べるのに最適な餡のとろみ・色合い、味わいを再現した。売上目標は合計で約10億円(消費者購入ベース)。

「パルスイート植物由来ステビア100g」(味の素) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「パルスイート植物由来ステビア100g」(味の素)

◇「パルスイート植物由来」=8月20日から全国発売。21年度の低カロリー甘味料市場は内食機会の増加および健康意識の高まりにより103%と拡大。市場の約7割を普及型が占め、「パルスイート」シリーズも19年度比105%と伸長。特に植物由来の原料を訴求した製品は19年度比159%と大きく伸長し、市場を牽引している。

そこで新製品は、主な甘味原料に南米原産のキク科の多年草から抽出したステビアを採用し、知見を生かした配合で砂糖に近いコクや濃厚感のあるおいしい甘さを実現した。

ステビア以外の原料も、とうもろこしやキャッサバなどを由来とした100%植物由来の甘味料。砂糖の3分の1の量で同じ甘さを味わえるため、砂糖と置き換えるだけでカロリーや糖質をコントロールできる。パッケージ(個装)にはプラスチック廃棄物削減の観点から紙包材を採用。売上目標は約2億円(消費者購入ベース)。

◇「クノールスープDELI」(全9品リニューアル)=8月20日から全国発売。パスタやパン、春雨など具材が入った2021年度のスナックスープ市場は、健康志向や常備品需要の増加などにより前年比104%と伸長。21年度の「クノールスープDELI」の売上高は11年度比173%の過去最高に達した。

そこで店頭での魅力を強化するため、スープパスタ全9品種のパッケージデザインをリニューアル。品種ごとにフレーバーカラーを設定し、素材をアイコンとして記載し好みの味を選べるようにした。

10年ぶりに地上波スポットTVCMを放映。CMキャラクターには引き続き川口春奈さんを起用し、認知拡大と、=カフェで食べるようなおしゃれなメニューが楽しめて、これ一品でおなかが満たされる=という魅力を訴求する。売上目標は合計で約120億円(消費者購入ベース)。