認知症の診断に使われる「長谷川式認知症スケール」。30点満点中20点が、一人で生活できるか否かのラインとされるが、離れて暮らす親の得点が20点だった。
▼新型コロナウイルス感染症の拡大と緊急事態宣言発出により、都道府県を越えての移動を自粛せよ、というお達しが出た。要支援となった親の介護をどうしたものかと考えていたところ、同じく遠距離介護をしている友人から、あるデバイスを紹介された。
▼「○○○○、親に電話して」と語りかけると、自動で電話をかけてくれる。画面付きのスピーカーなので、ビデオ電話として活用することができ、薬の飲み忘れなどを含め、親の健康状態管理などに重宝しているという。
▼こちらから呼びかける場合、相手は何もする必要がない。マニュアルを紙に書き記し、デバイスのそばに貼っておけば、認知機能の衰えた高齢者でも何とか使えそう。Afterコロナか、Withコロナか分からないが、長期戦は必至。制約が続く中、いかに生活を維持していくか。今回の騒動。さまざまな課題を浮き彫りにするとともに、新たな解決策も提示してくれているようだ。