新型コロナウイルスでピンチを迎える地元メーカーや生産者の支援へ、スーパーが続々と立ち上がった。苦境からの脱却への一助となるべく、店頭での応援セールが行われている。
富山の蒲鉾老舗、ライフが応援セール
ライフコーポレーションは2日から、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける銘産品メーカーへの支援として、富山県の蒲鉾老舗メーカー「河内屋」の商品を首都圏のライフ120店舗で販売している。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により河内屋の来訪客が減少し、河内屋は「コロナウイルス感染拡大の影響を受け、北陸の観光業界は大きなダメージを受けている」とコメント。
これに対しライフは、そのようなメーカーを支援するため「産地応援セール」と銘打ち河内屋の練り物5商品を販売し、売り切れ次第終了する。
このほかにも、ライフでは酪農家支援のための学校給食用牛乳の販売やお土産菓子メーカー支援として銘産菓子の販売を実施している。
飛騨牛を特価で ピンチの生産者支援へバロー
バロー(岐阜県、田代正美社長)は4月29日から5月1日までの3日間、岐阜県内のスーパーマーケットバロー68店舗で、岐阜県産の飛騨牛を特別価格で販売した。
新型コロナウイルスの感染予防対策で外出自粛が長期化している中、観光業、外食業では需要が急減。岐阜県産の飛騨牛も需要が減り、出荷価格が低下するなど経営に影響が出始めている。同社では、生産者を支援する目的で、特別価格での販売を決め、仕入量の増加とともに消費喚起を図った。
店頭では「地元の牛肉の購入・消費にご協力ください」と掲示し、消費者の協力を呼び掛けた。