日本アクセスは18~19日、消費者向け食のイベント「乾麺グランプリ in Tokyo 2019」を東京・世田谷の駒沢オリンピック公園中央広場で開催した。全国の乾麺・調味料メーカーが自社商品を使った麺メニューを調理・販売、来場者の投票でグランプリを決めるもの。全国乾麺協同組合連合会との共催。
3回目の今回は昨年を上回る24社が出店。伝統食・乾麺の魅力を伝えるべく、和洋中のさまざまなアレンジや意外な生鮮素材との組み合わせを競い合った。
会期中は両日ともさわやかな晴天に恵まれ、初日午前中から家族連れや若いカップル、高校生グループ、麺愛好家らが多数来場。目当てのメニューに舌鼓を打ちつつ、浜乙女「薬味ブレンド体験」、真誠「ごますり体験」などのユニークな新企画を思い思いに楽しんでいた。
また、場内特設ステージでは、このほど19年度「ミス揖保乃糸」(兵庫県手延素麺協同組合PRアンバサダー)に選ばれたトラン・ティ・ディエン・レイさんが揖保乃糸の歴史やおいしい茹で方を紹介。ベトナム国籍・姫路育ちのフレッシュな“広告塔”の登場に、会場を訪れていた小売バイヤーらも興味津々の様子だった。
2日間の総来場者数は約1万人。実食者による1万2千267票の投票の結果、グランプリにはキッコーマン食品「超絶品!焦がしねぎ油そば」、準グランプリには星野物産「ロシアン佐藤監修冷製シビ辛豆乳担々麺肉盛バージョン」が選ばれた。
会期中は両社と石丸製麺(「オリーブ地鶏と瀬戸内レモンの明太マヨぶっかけ讃岐うどん」)のブースに行列が集中。序盤戦から三つ巴の様相を呈していたが、来場者の年齢層が若かったことも手伝い、ガッツリ系の2社に追い風が吹いた格好だ。
なお、日本アクセスは参加24社の出品メニューを夏場の店頭メニュー販促に活用していく考え。今回は大森屋「三色いなりそうめん」、はごろもフーズ「悪魔のたまごかけひやむぎ」をはじめ、乾麺の常識を打ち破る独創的なメニューが多く、店頭でも話題を振りまきそうだ。