令和 まずは順調なスタート

過去に例がない10連休もあっという間に過ぎ去った。食品流通業界でも未曽有の状況に様々な懸念要素があったが、まずは大きなトラブルもなく乗り切ることができ、気が付けば令和も10日目となった。

▼昭和から平成への改元は発表の翌日に行われたため、今回のような改元は誰しもが初体験。どのように迎えるのが正しいのか国民全体が手探りの状況で、大晦日から新年を迎えるようにお祝いムードで新時代を迎える様子が各地で見られた。

▼30年にわたり親しんできた平成に対し新元号が何になってもしばらくは違和感があると予想されていたが、手書きの文字で発表された「令和」には、それとは違う違和感を感じた。

▼「令」の文字は明朝体では一番下が縦棒だが、手書きの場合は下の部分が“マ”なのがこれまでは一般的だった。明朝体は主に印刷物に使用される書体で、教科書以外の印刷物では最後が縦棒の「令」が使用されるのがほとんど。字体により異なる漢字は多く、どちらでも間違いではないらしいが、新元号とともに手書きでも今後は“令”が主流になりそうだ。