帰ってきた「マグナムドライ」 “キレ系”狙う新ジャンル

サントリービールは1999年に発売して一世を風靡した発泡酒「マグナムドライ」を刷新。ビール類新ジャンル「同〈本辛口〉」として2日に発売した。

今年1~4月の新ジャンル市場は前年同期比103%の見込み(同社推定)だが、サントリーの新ジャンルは106%と市場を上回る拡大を見込んでいる。

同社の昨年調査では狭義のビールと新ジャンルの併飲者は5割を超えているとされ、新ジャンルへのニーズは「飲みやすい」が高いものの、「うまみやコク」「キレ」といった従来のビールに求められていたニーズも高まっているという。

今年の同社新ジャンルでは「金麦」を刷新。2月には“本格コク系”をうたう「同〈ゴールド・ラガー〉」を発売。今回は“本格キレ系”をうたって投入する。99年発売時は同社ビール類で平成最大の販売数量を達成した。今回もロゴを踏襲している。

ただ、当時は30~40代男性の止渇刺激ニーズが主だったがニーズも変わり、今回は40~50代男性がターゲット。嗜好ニーズは“本格的な飲みごたえのドライ”とみる。

中身は同社最高の発酵度で究極のキレを実現したといい、独自の製法で作ったドライ麦芽を2倍使用し刺激を強化。ALC6%で飲み応えを持たせた。缶体では深化して帰ってきたことをアピールすために「本辛口」を中央に配した。

CMには反町隆史さんとEXILEのNAOTOさんを起用。“進化して帰ってきた”ことを圧倒的な登場感で伝えるため、ターゲット層になじみのある「帰ってきたウルトラマン」のオープニング曲を替え歌にして制作、6月末までに5千GRPを投入する。

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